Last Updated on 2026年7月15日 by スマート学習ナビ
「関関同立とMARCH、どっちを受けるべき?」「両方を併願することはできるの?」 受験を前にして、こんな疑問を持っている人は多いはずです。
この記事では、関関同立とMARCHそれぞれの特徴から具体的な合格戦略まで、受験生が本当に知りたい情報をまとめました。どちらのグループを目指すにしても、まずは正しい知識を持つことが合格への第一歩になります。
関関同立・MARCHとは何か
受験業界でよく耳にする「関関同立」と「MARCH」という言葉。これらは単なる大学名の略称ではなく、日本の難関私立大学群を表すグループ名です。まずはそれぞれの構成大学と、なぜこのグループ分けが重視されるのかを確認しましょう。
関関同立の構成大学と特徴
関関同立とは、関西圏を代表する4つの難関私立大学の総称です。
| 略称 | 大学名 | 所在地(メインキャンパス) | 特色 |
|---|---|---|---|
| 関 | 関西大学 | 大阪府吹田市 | 文理幅広い学部構成・スポーツ系も強い |
| 関 | 関西学院大学 | 兵庫県西宮市 | キャンパスの美しさと国際性が特徴 |
| 同 | 同志社大学 | 京都府京都市 | 関西私大トップクラス・就職実績も高い |
| 立 | 立命館大学 | 京都府京都市・草津市など | 多様な学部展開・衣笠・BKC・OICキャンパス |
この4大学は、関西圏での就職・進学において非常に高い評価を受けており、地元企業をはじめ全国規模の企業からも採用実績が豊富です。 特に同志社大学は「関西の早稲田」とも呼ばれるほど、関西私大の中でもワンランク上の位置づけとされています。
MARCHの構成大学と特徴
MARCHとは、東京・関東圏を代表する5つの難関私立大学の総称です。
| 略称 | 大学名 | 所在地(メインキャンパス) | 特色 |
|---|---|---|---|
| M | 明治大学 | 東京都千代田区 | 文系の雄・スポーツ・法学で知名度高い |
| A | 青山学院大学 | 東京都渋谷区 | おしゃれなイメージ・国際系に強い |
| R | 立教大学 | 東京都豊島区 | GPA制度と英語教育・池袋キャンパスが有名 |
| C | 中央大学 | 東京都八王子市・茗荷谷 | 法学部は全国屈指の評価・資格実績が強い |
| H | 法政大学 | 東京都千代田区ほか | スポーツ・社会系が充実・コスパ高い |
MARCHは東京という立地の強さもあり、就職活動でも首都圏の企業との距離が近く、インターンシップの機会も豊富です。 明治大学・立教大学は近年入試難易度が上昇しており、早慶上理に次ぐポジションとして受験生から高く評価されています。
なぜこのグループ分けが重視されるのか
関関同立・MARCHというくくりは、単なる偏差値の近さだけでなく、大学ブランドの社会的認知度・就職実績・学習環境のレベル感が似通っているという点で意味を持ちます。
企業の採用担当者も、エントリーシートを見る際にこれらのグループを意識していることが多く、特に大手企業・有名企業のOB・OGの輩出数においても共通して高い水準を誇っています。 また、受験生視点でも「どの大学を第一志望にするか」「どこを滑り止めにするか」を考えるうえで、このグループ概念は非常に役立ちます。
関関同立とMARCHの難易度・偏差値比較
合格を目指すうえで、現在の自分の学力と目標大学の難易度差を正確に把握することは欠かせません。関関同立とMARCHの偏差値帯や、同じグループ内でも存在する格差を理解したうえで、受験戦略を立てていきましょう。
偏差値帯の目安と比較
以下は代表的な文系学部を基準にした偏差値の目安です(河合塾・2024年度参考)。
| 大学名 | 代表的な文系学部偏差値(目安) | グループ内ランク |
|---|---|---|
| 同志社大学(文学部) | 62.5〜65.0 | 関関同立トップ |
| 立命館大学(法学部) | 60.0〜62.5 | 関関同立上位 |
| 関西学院大学(経済学部) | 60.0〜62.5 | 関関同立上位 |
| 関西大学(法学部) | 57.5〜60.0 | 関関同立標準 |
| 明治大学(法学部) | 62.5〜65.0 | MARCHトップ |
| 立教大学(経営学部) | 62.5〜65.0 | MARCHトップ |
| 青山学院大学(国際政治経済学部) | 62.5〜65.0 | MARCH上位 |
| 中央大学(法学部) | 60.0〜62.5 | MARCH上位 |
| 法政大学(法学部) | 57.5〜60.0 | MARCH標準 |
偏差値だけ見ると、MARCH上位と関関同立トップはほぼ同水準です。ただし地域ブランドや就職先の傾向に違いがあるため、数字だけで判断しないことが大切です。
MARCHと関関同立の序列を徹底比較!偏差値・就職・立地から見る大学選びのポイント
同じグループ内の格差に注意
関関同立もMARCHも、グループ内でのレベル差は決して小さくありません。 たとえば同志社大学の難易度は関西大学よりも約5〜7ポイント高く、合格に必要な学力は大きく異なります。
同様にMARCHでも、明治大学・立教大学と法政大学では偏差値差が5〜7ポイント程度存在します。「MARCHなら全部同じ」という認識は危険であり、受けたい大学・学部ごとに対策を立てることが合格への近道です。
学部によって難易度が大きく変わる
同じ大学でも、学部・学科によって偏差値が5〜10ポイント以上異なることがよくあります。 たとえば中央大学は法学部が突出して難しく、他学部と比べて明確な差があります。青山学院大学では国際政治経済学部が最難関で、文学部とは難易度が異なります。
志望大学を決める際は、大学名だけでなく「どの学部で何を学びたいか」を明確にしたうえで、その学部の偏差値を確認することを強くおすすめします。
関関同立・MARCH合格に必要な勉強量と時間
難関私大合格に向けて、どれだけの勉強時間と期間が必要なのか。これを知ることで、今すぐ取り組むべきことが見えてきます。目安を示しながら、合格に必要な学習量の全体像を整理します。
高3から始めた場合の目安
高校3年生の4月から本格的に受験勉強を始めた場合、関関同立・MARCH合格に必要な総勉強時間の目安は以下の通りです。
- 平日:3〜5時間
- 休日・祝日:7〜10時間
- 夏休み(40日間):1日10〜12時間
- 10月〜12月(過去問期):1日6〜8時間
これらを合計すると、高3の1年間で約1,500〜2,000時間が目安になります。ただし、これは「ゼロから始めた場合」の話。高1・高2の学習内容がある程度定着していれば、より少ない時間でも合格ラインに到達できます。
高1・高2からスタートする重要性
関関同立・MARCHを目指すなら、高校1〜2年生のうちから基礎を固めることが合格への近道です。 特に英語は積み上げ式の科目であり、単語・文法・読解の基礎は早ければ早いほど有利になります。
高2の終わりまでに英単語1,800語・英文法の全単元・数学ⅠAⅡBの基礎が定着していれば、高3での演習に十分な時間を確保できます。逆に高3になって基礎から始めると、演習時間が大幅に削られてしまいます。
受験科目の絞り方と学習配分
関関同立・MARCHの私立文系では、多くの場合「英語・国語・社会(地歴・公民)」の3科目で受験します。この3科目の配分は以下が目安です。
- 英語:全体の約50%(最重要科目)
- 国語:全体の約25%
- 社会:全体の約25%
英語の配点が高い大学がほとんどのため、英語を最優先にしながら他科目を並行して進めるのが基本戦略です。 特に英語が苦手な受験生は、他の科目よりも英語に多くの時間を割くことを意識しましょう。英語の実力が上がれば、合格可能性が一気に高まります。
科目別・合格するための具体的な勉強法
関関同立・MARCHに合格するためには、正しい勉強法を知っているかどうかが大きな差を生みます。ここでは英語・国語・社会の各科目について、具体的な参考書名を交えながら効果的な学習方法を解説します。
英語:単語→文法→読解の順で積み上げる
英語学習の順序は、単語→文法→読解が基本です。土台となる単語力と文法力なしに長文読解に取り組んでも、なかなか点数は伸びません。
おすすめの参考書・教材は以下の通りです。
- 単語:『システム英単語』(駿台文庫)または『ターゲット1900』(旺文社)
- 文法:『Next Stage英文法・語法問題』(桐原書店)または『Vintage』(いいずな書店)
- 読解:『関正生のThe Rules 英語長文問題集』(旺文社)
- 過去問:各大学の赤本(教学社)
上記の参考書は難関私大を目指す受験生に広く使われている定番書です。 単語帳は1冊を何度も繰り返し、全単語を見た瞬間に意味が言えるレベルまで仕上げることが重要です。「なんとなく知っている」状態では本番で使えません。
国語:現代文は「根拠」、古文は「暗記」が鍵
現代文は感覚で解くのではなく、本文中の根拠をもとに解答することが求められます。 特に関関同立・MARCHの現代文は、論理的な文章読解力を試す問題が多く、選択肢の吟味が重要です。
おすすめの参考書は以下の通りです。
- 現代文:『現代文読解力の開発講座』(駿台文庫)・『入試現代文へのアクセス』(河合出版)
- 古文単語:『マドンナ古文単語230』(学研)・『古文単語ゴロゴ』(アルス工房)
- 古文文法:『富井の古文文法をはじめからていねいに』(東進ブックス)
古文は単語と文法の暗記量が得点に直結します。敬語・助動詞・助詞の知識を徹底的に固めることで、読解問題もぐっとラクになります。 現代文と古文を合わせて毎日少しずつ触れる習慣をつけることが、国語の底上げにつながります。
社会:日本史・世界史・政治経済の選び方と攻略法
私立文系の社会科目は、日本史・世界史・政治経済の中から1科目を選ぶことが一般的です。どれを選ぶかは志望校の入試科目や自分の得意不得意によって決めましょう。
科目別の特徴と参考書は以下の通りです。
- 日本史:流れをつかんでから細部の暗記へ → 『金谷の日本史「なぜ」と「流れ」がわかる本』(東進ブックス)
- 世界史:地図と年表をセットで覚える → 『タテから見る世界史・ヨコから見る世界史』(学研)
- 政治経済:時事問題と理論を組み合わせて学ぶ → 『畠山のスパッとわかる政治・経済爽快講義』(栄光)
社会科目は暗記量が多い分、正しい参考書と学習順序で取り組めば着実に点数が伸びる科目です。 まずは教科書や参考書で全体の流れをつかんでから、問題集を使ってアウトプットの練習をするという流れが効果的です。
塾・予備校の選び方と活用法
関関同立・MARCHを目指す受験生の多くが、塾や予備校を利用しています。ただし、塾に通えば必ず合格できるわけではありません。自分に合った塾を選び、正しく活用することが大切です。
大手予備校と個別指導塾の違い
受験生が選択肢に入れるべき塾・予備校は大きく2種類あります。
| 種類 | 代表例 | メリット | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 大手予備校 | 河合塾・駿台・東進ハイスクール・代々木ゼミナール | カリキュラムが体系的・講師の質が高い・模試が充実 | 自己管理ができる・集団授業でも理解できる |
| 個別指導塾 | 武田塾・スタディサプリ+個別指導・地域密着型塾 | 自分のペースで学習・苦手科目を重点的に補える | 基礎が不安・マイペースに進めたい |
大手予備校は受験情報の豊富さと授業の質の高さが魅力ですが、自分でしっかり復習・自習できる人でないと効果が薄れてしまいます。 個別指導塾は費用が高めな傾向がありますが、苦手科目の克服や学習ペースのコントロールに向いています。自分のスタイルに合わせて選びましょう。
武田塾・東進・河合塾の特徴比較
難関私大志望の受験生に人気の塾をピックアップして比較します。
- 河合塾:全国規模で模試の信頼性が高く、テキストの質も評価が高い。集団授業形式で授業内容が体系的
- 東進ハイスクール:映像授業で有名講師の授業が受けられる。自分のペースで進められる点が強み
- 武田塾:授業なしで参考書学習に特化。毎週の確認テストで定着度を徹底管理する独自スタイル
いずれも一長一短があるため、無料体験授業や説明会に参加して自分に合うかを確かめることが重要です。 塾選びで失敗しないためには「どんな授業スタイルか」「自習室は充実しているか」「講師とのコミュニケーションが取りやすいか」を必ず確認しましょう。
独学でも合格できる?参考書のみで挑む場合のポイント
塾や予備校に通わず、参考書のみで関関同立・MARCHに合格する受験生も実在します。重要なのは、自己管理能力と正しい学習計画です。
独学で成功するためのポイントは以下の3点です。
- 月ごと・週ごと・1日ごとの学習計画を必ず立てる
- 参考書は1冊を完璧に仕上げてから次に進む(浮気しない)
- 模試を定期的に受けて客観的な実力を確認する
独学の最大のリスクは「勉強した気になってしまうこと」です。参考書を読むだけでなく、必ず問題を解いてアウトプットする習慣を持ちましょう。 スタディサプリ(月額2,178円〜)などのオンライン学習サービスを活用すれば、コストを抑えながら質の高い解説授業を受けることもできます。
受験スケジュールと出願戦略
関関同立・MARCHを目指す受験生が見落としがちなのが、受験スケジュールと出願戦略の重要性です。入試日程の組み方一つで、合格可能性が大きく変わることがあります。
入試日程の全体像を把握する
私立大学の入試は一般的に1月下旬〜2月中旬に集中しています。共通テスト(旧センター試験)を利用する場合は、1月中旬の本試験がスタートラインです。
- 1月中旬:大学入学共通テスト本試験
- 1月下旬〜2月上旬:私立大学の入試(前半)
- 2月上旬〜2月中旬:私立大学の入試(後半・集中期)
- 2月下旬〜3月上旬:私立大学の後期・追加合格
- 2月下旬〜3月中旬:国公立大学二次試験
この期間に受験が集中するため、体力・精神力の管理も合格に向けた重要な要素です。1日に複数大学の試験が重ならないよう、出願前に日程を慎重に確認しましょう。
併願校の選び方と受験する大学数
関関同立・MARCHを第一志望とする場合、併願校の設定が合否に大きく影響します。一般的な戦略は以下の通りです。
- チャレンジ校:志望グループより1ランク上の大学(早慶上理など)
- 実力相応校:関関同立・MARCH内の複数大学・複数学部
- 安全校:産近甲龍(関西)または成成明学獨國武(関東)など
受験する大学数の目安は6〜10校程度が現実的です。受けすぎると移動・準備の疲労が蓄積し、本命の試験に影響が出ます。逆に少なすぎると合格の選択肢が狭まります。 第一志望大学の試験前後は日程を空けておくなど、ピークを合わせた受験スケジュールを意識しましょう。
共通テスト利用入試を上手に使う
多くの関関同立・MARCH各校では、大学入学共通テストの成績を使って出願できる「共通テスト利用入試」を実施しています。 個別試験を受けずに済む場合があり、移動コストや試験疲労を抑えながら合格枠を確保できる点がメリットです。
ただし、共通テスト利用は一般入試よりも合格最低点が高めに設定されているケースが多く、特に人気学部では高得点が必須です。 共通テストで80〜85%以上の得点率を安定して出せる場合は、積極的に活用することを検討しましょう。
合格するための直前期対策と本番の心構え
試験本番まで残り3ヶ月を切った時期は、学習内容よりも「何を・どの順で・どれだけ仕上げるか」が重要になります。直前期に特有の対策と、本番で力を発揮するための準備を確認しましょう。
過去問演習の進め方
過去問は10月〜11月を目安に解き始めるのが理想です。いきなり解いてもボロボロで当然ですが、それが現在の実力を知るための貴重な機会になります。
過去問演習のポイントは以下の通りです。
- 本番と同じ時間・環境で解く(タイマーを使う)
- 解き終えたら必ず全問の解説を読み、なぜ間違えたかを分析する
- 同じミスを繰り返さないよう「ミスノート」を作る
- 各大学の出題傾向・頻出分野を把握する
第一志望校の過去問は最低でも5年分を解くことを目標にしましょう。 併願校も本番の2〜3週間前には最低2〜3年分を解き、傾向をつかんでおくことが大切です。過去問を繰り返すことで、その大学固有の問題スタイルへの適応力が格段に上がります。
12月〜1月の直前期にやること・やらないこと
直前期に新しい参考書や問題集に手を出すことはおすすめしません。この時期は知識を増やすより、これまで学んだことを確実に定着させることに集中しましょう。
直前期にやるべきことは以下の3点です。
- これまで使ってきた参考書・ノートの復習(苦手分野の総復習)
- 過去問の最終確認と時間配分の見直し
- 規則正しい生活リズムで本番の時間帯に合わせた起床・学習習慣をつける
睡眠・食事・運動を軽視する受験生も少なくありませんが、体と脳のコンディションが本番の得点に直結します。 直前期こそ生活リズムを整えることが、実力を100%発揮するための重要な準備になります。
本番当日の心構えと試験中の戦略
試験当日は緊張するのが当たり前です。緊張を「やる気のサイン」として受け入れ、過度に意識しないことが大切です。
試験中の基本的な戦略は以下の通りです。
- まず全体をざっと見て、解ける問題から先に手をつける
- 難問は後回しにして、確実に取れる問題を先に固める
- 時間配分を意識し、1問に時間をかけすぎない
- わからない問題も、消去法を使って最善の選択肢を選ぶ
関関同立・MARCHの入試は、全問正解が必要なわけではありません。合格最低点の把握と、取れる問題を確実に取るという戦略が合格を引き寄せます。 本番では「自分が今まで頑張ってきた積み重ねを信じること」が、最後の武器になります。
まとめ
関関同立・MARCHへの合格は、正しい情報と計画的な学習によって十分に手が届く目標です。 この記事でお伝えしたポイントをまとめると、次の通りです。
- 関関同立は関西、MARCHは関東の難関私大グループ。グループ内でも難易度に差がある
- 偏差値は学部ごとに大きく異なる。志望学部の偏差値を正確に把握することが重要
- 英語を最優先に、国語・社会を並行して進める学習配分が基本
- 参考書は1冊を完璧に仕上げる。新しい教材への浮気は禁物
- 塾・予備校は自分のスタイルに合ったものを選ぶ。無料体験を活用する
- 受験スケジュールは体力・日程・志望校バランスを考慮して組む
- 直前期は新しいことに手を出さず、仕上げと体調管理に集中する
受験は長期戦です。毎日コツコツ積み上げた学習の量と質が、最終的に合否を分けます。 今日からできることを一つ一つ丁寧にこなしていくことが、第一志望合格への最短ルートです。
難関私大合格への道のり 