Last Updated on 2026年7月15日 by スマート学習ナビ
「青山か、立教か」——MARCHを目指す受験生なら、一度はこの問いに立ち止まったことがあるはずです。
どちらも偏差値帯が近く、都心にキャンパスを持ち、就職実績も申し分ない。だからこそ「どっちでもいい」と思いがちですが、それは大きな間違いです。
この記事では、青山学院大学と立教大学の違いを学部・入試・就職・キャンパスの4軸で徹底比較します。どちらを第一志望にすべきか、または併願戦略をどう組むべきか、具体的な視点でお伝えします。
青山学院大学と立教大学、基本スペックを比べてみる
まずは両校の基本的なデータを整理しましょう。偏差値や立地、学部構成など「受験を考えるうえで最初に押さえるべき情報」を一覧にまとめました。数字を見るだけでなく、その背景にある違いも意識してください。
立地とキャンパスの雰囲気
青山学院大学のメインキャンパスは、東京・表参道に隣接する青山キャンパスです。渋谷から徒歩圏内で、ファッションや文化の発信地として知られるエリアに位置します。キャンパス自体もオシャレな雰囲気があり、外資系企業やブランドとの距離感が近いのが特徴です。
一方、立教大学の池袋キャンパスは、西池袋の閑静なエリアにあります。アイビーリーグを模したゴシック建築と煉瓦造りの校舎が印象的で、「キャンパスの美しさ」では国内トップクラスとも言われます。2・3年次に移行する新座キャンパス(埼玉)もあるため、学部によっては立地の変化に注意が必要です。
どちらも都心アクセスに優れていますが、「渋谷・表参道エリアのカルチャーが好き」なら青学、「落ち着いた雰囲気のなかで学びたい」なら立教、という判断軸も一つです。
偏差値と難易度の比較(2024年度参考)
| 学部 | 青山学院大学(偏差値) | 立教大学(偏差値) |
|---|---|---|
| 文学部 | 60〜63 | 60〜63 |
| 経済学部 | 63〜65 | 62〜65 |
| 経営学部 | 65〜67 | 63〜65 |
| 法学部 | 60〜62 | 60〜62 |
| 社会学部 | 63〜65 | 62〜65 |
| 国際系学部 | 66〜68 | 65〜67 |
※河合塾・進研模試などの目安偏差値をもとにした参考値です。年度・日程によって変動します。
全体的に青山学院大学がわずかに高めの傾向がありますが、学部・日程によっては逆転することもあります。「偏差値だけで選ぶ」のではなく、志望学部の傾向を個別に確認することが大切です。
学部の種類と特色
青山学院大学には国際政治経済学部(国際政経)という独自の学部があり、英語力と政治・経済の知識を同時に養う独特のカリキュラムが特徴です。グローバルキャリアを目指す受験生から高い人気を誇ります。
立教大学は観光学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学部など、社会課題に直結したユニークな学部が充実しています。また、経営学部にリーダーシップ・プログラムを設けるなど、人材育成への独自の視点があります。
入試方式と対策、どちらが受けやすいか
受験戦略を考えるうえで、入試方式の違いは非常に重要です。同じMARCHでも、青山学院大学と立教大学では試験の特徴が大きく異なります。自分の得意科目や勉強スタイルと照らし合わせながら読んでください。
青山学院大学の入試の特徴
青山学院大学の一般入試(個別学部日程・全学部日程)は、英語の配点が高く設定されていることが最大の特徴です。特に国際政経・社会情報などの学部では、英語の得点が合否を大きく左右します。
英語外部試験(英検・TEAPなど)の利用も積極的に認めており、英語が得意な受験生にとっては有利な環境です。一方で、共通テスト利用入試では科目数が多く求められるため、バランスの取れた学力が必要です。
また、青山学院大学は問題の癖が強いことでも知られています。過去問研究は必須で、赤本(教学社)に加えて、河合塾や東進が提供する解説授業を活用して傾向をつかむことをおすすめします。
立教大学の入試の特徴
立教大学の最大の特徴は、2021年度から独自の英語試験を廃止し、英語外部試験のスコアを必須化した点です。現在は英検・TEAP・TOEFL iBT・IELTSなどのスコアが出願に必要です。
これにより「英語は試験当日に頑張れる」という逃げ道がなくなり、日頃からの英語力の積み上げが問われます。英語が苦手な受験生には不利に映るかもしれませんが、逆に言えば「英語のスコアさえあれば、他の科目に集中できる」とも言えます。
- 英検2級以上(CSEスコア2300〜)が目安
- 英検準1級(2600〜)あれば大幅に有利
- TEAP(4技能)なら300点以上が目標
上記はあくまで目安です。学部・日程によって要求されるスコアが異なるため、必ず立教大学の公式入試要項を確認してください。英語外部試験の準備は高2の秋から始めるのが理想的です。
共通テスト利用入試の比較
共通テスト利用入試では、立教大学の方が科目の組み合わせに柔軟性がある傾向があります。3科目型・4科目型などから選択できる場合が多く、国公立大学との併願もしやすい設計です。
青山学院大学も共通テスト利用を設けていますが、合格最低点が高く設定されているケースが多いため、「共通テストで稼いで私大を楽に通す」という戦略は通用しにくいです。共通テスト利用はあくまで「保険」と考え、個別試験対策をメインにすえることが重要です。
おすすめの参考書・予備校
どちらの大学を目指す場合も、英語の基礎固めには『システム英単語』(駿台文庫)と『英文解釈の技術100』(桐原書店)は欠かせません。
予備校では、MARCHの対策に強い河合塾・東進・駿台・武田塾などが選択肢になります。特に武田塾は独自の「自学自習」メソッドでMARCH合格実績が豊富です。個別指導を好む場合は、四谷学院の個別指導コースなども検討に値します。
学べる内容と強い学部、どちらに軍配が上がるか
入試を乗り越えた先に「何を学ぶか」という視点も、大学選びには欠かせません。ここでは、両校それぞれが強みを持つ学問領域を比較します。将来のキャリアイメージと照らし合わせながら読んでみてください。
青山学院大学が強い分野
国際政治経済学部(国際政経)は青山学院大学の看板学部です。国際関係・国際経済・国際コミュニケーションの3専攻に分かれており、グローバルな社会課題を多角的に学べます。授業の一部は英語で行われ、留学生との交流も盛んです。
また、経営学部はマーケティングや経営戦略のカリキュラムが充実しており、外資系コンサルや広告代理店への就職を目指す学生が多く集まります。青山というブランドと都心立地が、就活でのアドバンテージにもなっています。
理工学部も相模原キャンパスに設置されており、文理融合的な学びが可能。ただし、文系学部とキャンパスが異なる点には注意が必要です。
立教大学が強い分野
立教大学は経済学部・経営学部・社会学部の充実度が高く、特に社会学部は「社会をどう分析するか」という視点を徹底的に鍛えるカリキュラムが評価されています。
観光学部は日本でも数少ない専門学部の一つで、観光産業・ホスピタリティ・地域活性化を専門的に学べます。旅行業・ホテル業界・自治体への就職を目指す学生には直結した学びを提供します。
また、立教大学はキリスト教主義の大学としての歴史を持ち、全学的な教養教育(リベラルアーツ)に力を入れています。専門知識だけでなく「広い視野で物事を考える力」を育てる教育方針が特徴的です。
大学院・研究環境の比較
将来的に研究者や専門職大学院(MBAなど)を目指す場合、立教大学は立教大学大学院ビジネスデザイン研究科(MBA)が社会人にも人気があります。一方、青山学院大学は国際マネジメント研究科を設けており、グローバルビジネス教育に力を入れています。
就職実績と卒業後のキャリア、どちらが有利か
大学選びの最終的な目的の一つが「就職」という受験生も多いでしょう。ここでは、両校の就職実績と卒業後のキャリアパターンを比較します。ただし、就職は大学名だけで決まるものではなく、自分のアクションが大前提であることも忘れないでください。
主な就職先企業の傾向
青山学院大学の卒業生は、広告・メディア・外資系企業への就職が多い傾向があります。博報堂・電通・日本テレビ・アクセンチュア・P&Gなどへの就職実績があり、「クリエイティブ職・マーケティング職に強い大学」というイメージが形成されています。
立教大学は金融・保険・不動産・商社への就職実績が充実しています。三菱UFJ銀行・三井住友銀行・東京海上日動・三井不動産などのネームバリューある企業への就職が多く、「安定した大手企業に強い大学」という評価があります。
| 項目 | 青山学院大学 | 立教大学 |
|---|---|---|
| 強い業界 | 広告・メディア・外資系 | 金融・不動産・商社 |
| 就職率(目安) | 約95〜97% | 約95〜97% |
| 大学院進学率 | 約5〜8% | 約5〜8% |
| 海外就職・留学後就職 | 比較的多い | やや少ない |
※就職支援課の資料や各種調査をもとにした参考値です。年度によって異なります。
就職支援体制の比較
両校とも就職支援センターを設けており、OB・OG訪問の仲介や模擬面接の実施など手厚いサポートを提供しています。
青山学院大学はキャリアセンターのプログラムが充実しており、1年次から就業体験やキャリアデザインの講座を受講できます。立教大学はOB・OGネットワークが業界内で強固に築かれており、先輩からの実践的なアドバイスを得やすい環境があります。
資格・公務員試験との相性
公認会計士・税理士・弁護士などの難関資格取得を目指す場合、立教大学の経済・経営学部は会計・法律の基礎教育がしっかりしており、資格取得者も一定数います。青山学院大学でも法学部・経済学部で同様のサポートがありますが、予備校(TAC・LEC・資格スクールなど)との併用が現実的です。
サークル・学生生活、キャンパスカルチャーの違い
4年間の大学生活は「学問」だけではありません。サークル活動・人間関係・キャンパスの雰囲気も、充実した学生生活には欠かせない要素です。両校のカルチャーを知ることで、自分に合う環境がどちらかを考えてみましょう。
青山学院大学のキャンパスカルチャー
青山学院大学はいわゆる「おしゃれな大学」というイメージが強く、実際にファッションや音楽、アートに関心を持つ学生が多い傾向があります。表参道・渋谷という立地上、放課後に街に繰り出す文化が根付いており、サークルよりもアルバイトや個人活動に時間を使う学生も目立ちます。
体育会系のスポーツ部も盛んで、箱根駅伝での活躍は青山学院大学の知名度を全国的に高めました。スポーツとアカデミズムが共存するバランスの取れた環境です。
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立教大学のキャンパスカルチャー
立教大学の池袋キャンパスは、その美しい建築から「映えるキャンパス」として有名です。サークル活動が非常に活発で、公認サークル・同好会の数は200以上に上ります。特に文化系・芸術系のサークルが充実しており、音楽・演劇・映像制作など多彩な活動が展開されています。
また、立教大学はキリスト教の伝統を持つため、チャペルでの礼拝や宗教行事が学生生活の一部として存在します。宗教的な縛りは特にありませんが、「なんとなくスピリチュアルな空気感がある」と感じる学生も多いようです。
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留学・国際交流の機会
グローバルな経験を積みたい場合、青山学院大学は協定校留学が充実しており、北米・欧州・アジアの有名大学への派遣実績があります。特に国際政経学部は留学を前提とした設計になっています。
立教大学もグローバル・リベラルアーツ・プログラム(GLAP)を設けており、英語で全科目を履修する環境を整えています。留学希望者向けの語学講座も豊富で、どちらの大学も国際交流には力を入れています。
青山か立教か、受験戦略として「どっちを選ぶべきか」
ここまでの比較を踏まえ、「どちらを選ぶべきか」という実践的な視点を整理します。志望校は感情だけで決めず、自分の得意科目・目指すキャリア・入試形式との相性を軸に判断しましょう。
青山学院大学を優先すべき受験生のタイプ
- 英語が得意で、スコアより本番一発勝負の試験に自信がある
- 広告・外資・マーケティング職に興味がある
- グローバルなキャリアを強く意識している(国際政経志望)
- 渋谷・表参道エリアのカルチャーに魅力を感じる
- 経営学部でブランドを活かした就活をしたい
青山学院大学は「英語×都心×グローバル」を軸に考えたとき、強い存在感を発揮します。入試では英語の配点比率が高いため、英語を得点源にできる受験生はぜひ狙い目にしてください。
立教大学を優先すべき受験生のタイプ
- 英語外部試験(英検準2級〜準1級)のスコアがすでにある
- 金融・保険・不動産・商社への就職を目指している
- 美しいキャンパス環境でじっくり学びたい
- サークル活動を大学生活の柱にしたい
- 観光・社会学・コミュニティなど独自分野を深めたい
立教大学の英語外部試験必須制度は、早めに対策を始めた受験生には大きなアドバンテージになります。高2の段階で英検2級以上を取得しておくと、入試本番で他の科目に集中できます。
両校の併願パターンと戦略
MARCHを目指す受験生が両校を併願するケースは多く、青山+立教の組み合わせは最もオーソドックスな併願パターンの一つです。ただし、入試方式が異なるため、以下の点を押さえておく必要があります。
青山学院大学は全学部日程(2月)と個別学部日程があり、同じ学部を複数回受験することも可能です。立教大学は全学統一入試と英語外部試験型が軸になるため、英語スコアの準備が先行条件になります。
受験スケジュールを組む際は、過去問を2〜3年分解いて両校の出題傾向を把握したうえで、勉強時間のウエイトをどちらに置くか早めに決めることが重要です。
滑り止めの設定と安全校の考え方
青山学院大学・立教大学のどちらを第一志望にする場合も、確実に合格できる安全校を1〜2校設定しておくことが受験の基本です。同レベルの成成明学獨國武(成蹊・成城・明治学院・獨協・國學院・武蔵)や日東駒専(日本・東洋・駒澤・専修)から選ぶのが一般的です。
安全校の選定は「なんとなく知ってる大学」ではなく、自分が実際に通えるか・学びたいことがあるかを基準にしてください。第一志望に落ちてもモチベーションを維持できる大学を選ぶことが、精神的なゆとりを生みます。
最終決断の前に確認したい、大学選びの本質
ここまで青山学院大学と立教大学を多角的に比較してきました。最後に「どちらを選ぶか」という判断を下す前に、受験生に確認してほしい本質的な視点を整理します。
「偏差値」より「何をしたいか」で決める
青山学院大学と立教大学はいずれも難関私立大学ですが、偏差値はあくまで入試の難しさを示す指標に過ぎません。大切なのは「その大学で何を学ぶか」「その環境で自分はどう成長できるか」という問いです。
たとえば、立教大学の観光学部に強く惹かれているなら、青山学院大学の偏差値がわずかに高くても立教を選ぶべきです。偏差値だけで「格上の大学に行こう」と考えると、入学後のミスマッチが生じやすくなります。
オープンキャンパスと実際の授業見学を活用する
両校ともにオープンキャンパスを年1〜2回開催しています。実際にキャンパスを歩き、在学生の声を聞く体験は、パンフレットやウェブサイトでは得られない情報を与えてくれます。
また、YouTubeで両校の講義紹介動画や学生インタビューを見ることも有効です。「この授業を受けてみたい」「この先生の話を聞きたい」という具体的な動機が生まれると、受験勉強のモチベーションも自然と高まります。
合格後のイメージを持って受験勉強に臨む
受験勉強は孤独な作業ですが、「合格後にどんな学生生活を送るか」というイメージを持っておくと、踏ん張れる場面が増えます。青山学院大学なら「表参道のカフェでグループワークをしている自分」、立教大学なら「煉瓦造りのキャンパスで友人と昼食を食べている自分」などの具体的な場面を想像してみてください。
最終的な決断は、データと感覚の両方を組み合わせて行うのがベストです。この記事が、あなたの大学選びの一助になれば幸いです。入試本番まで、一日一日を大切に積み上げてください。
難関私大合格への道のり 