Last Updated on 2026年5月11日 by スマート学習ナビ
「立教大学に行きたいけど、どの学部を選べばいいか分からない」「入試制度が複雑で何から手をつければいいか迷っている」という声はよく聞きます。立教大学はMARCHの一角として安定した人気を誇り、学部の多様性と独自の入試制度が受験生を悩ませる大学でもあります。この記事では、各学部の特徴から入試制度、合格に向けた具体的な対策まで、順を追って丁寧に解説していきます。
立教大学の基本情報と大学としての強み
立教大学は1874年に創立された歴史ある私立大学で、キリスト教精神に基づく全人教育を理念としています。東京・池袋と埼玉・新座の2キャンパスを持ち、都心にありながら豊かなキャンパス環境が魅力です。まずは大学全体の特色を押さえておきましょう。
リベラルアーツ教育とキリスト教の精神
立教大学の教育の柱は、「自由の学府」を掲げたリベラルアーツ教育です。専門知識の修得だけでなく、幅広い教養を身につけ、社会で自分の頭で考え行動できる人材を育てることを重視しています。
全学部共通の科目として「全学共通カリキュラム」が設けられており、他学部の学生と共に学ぶ機会が豊富です。英語教育にも力を入れており、「RIKKYO Learning Style(RLS)」という独自の英語プログラムが1年次から導入されています。このプログラムはネイティブスピーカーとの少人数クラスが中心で、4技能(読む・書く・聞く・話す)を実践的に鍛えます。
また、キャンパス内の建築はイギリス風のチューダー・ゴシック様式で統一されており、勉強だけでなく毎日の生活環境も充実しています。大学生活そのものが学びの場として設計されている点が、立教大学の大きな特徴といえます。
池袋キャンパスと新座キャンパスの違い
立教大学には2つのキャンパスがあり、どちらを選ぶかは志望学部によって決まります。
- 池袋キャンパス:文学部・経済学部・経営学部・法学部・社会学部・異文化コミュニケーション学部・観光学部
- 新座キャンパス:理学部・コミュニティ福祉学部・現代心理学部・スポーツウエルネス学部
池袋キャンパスはJR池袋駅から徒歩約7分の好立地で、アクセス面で非常に優れています。一方の新座キャンパスは埼玉県新座市に位置し、緑豊かな落ち着いた環境で学べます。どちらのキャンパスも施設の充実度は高く、図書館・体育施設・食堂などが整備されています。学部を選ぶ際には自分のライフスタイルや通学経路もあわせて検討してみましょう。
MARCHにおける立教大学の位置づけ
MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)の中で、立教大学は総合偏差値では青山学院大学と並んで上位グループに位置します。河合塾の偏差値データ(2024年度)を参考にすると、人気学部の異文化コミュニケーション学部や経営学部は偏差値65前後に達します。
同じMARCHでも、明治大学や中央大学と比べると学部の規模はやや小さく、少人数教育が実現しやすい環境です。難易度は高いですが、英語外部試験の活用など入試制度の多様化が進んでいるため、英語力の高い受験生には有利に働く場面もあります。
立教大学の学部一覧と各学部の特徴
立教大学には現在11の学部があります。文系・理系ともに個性豊かな学部が揃っており、進路に合わせた選択肢の幅が広いのが魅力です。ここでは各学部の概要と学べる内容を整理します。
文系の主要学部(文学部・異文化コミュニケーション学部・法学部・社会学部)
文学部はキリスト教学科・文学科(日本文学・英米文学・ドイツ文学・フランス文学・史学・教育学・心理学)から構成されており、文学・歴史・人間の内面を深く学びたい人に向いています。
異文化コミュニケーション学部は立教大学の中でも特に人気が高く、偏差値も最上位クラス。英語やフランス語など多言語を使いながら、異文化間のコミュニケーション理論を実践的に学べます。グローバルなキャリアを目指す受験生に人気です。
法学部は法律学科・国際ビジネス法学科・政治学科の3学科制で、法曹を目指す学生から、公務員・ビジネス法務を志す学生まで幅広く対応しています。社会学部は社会学・現代文化・メディア社会の3学科があり、現代社会のさまざまな問題を多角的に分析する力を養います。
経済・経営系学部(経済学部・経営学部)
経済学部は経済学科・経済政策学科・会計ファイナンス学科の3学科で構成されており、ミクロ・マクロ経済学から会計・金融まで幅広くカバーしています。就職実績も高く、金融・コンサルティング・メーカーなどへの就職者が多いのが特徴です。
経営学部は経営学科・国際経営学科の2学科制。国際経営学科は授業の多くが英語で行われ、海外との連携プログラムも充実しています。ビジネスに関心がある受験生にとって、幅広い選択肢の中から自分に合ったコースを選べる点が魅力です。難易度が高めのため、早い段階からの対策が求められます。
観光・福祉・スポーツ・心理系の学部
観光学部は観光学科・交流文化学科の2学科構成で、旅行・ホテル・地域振興など観光に関わる産業を幅広く学べます。フィールドワークやインターンシップが充実しており、実践的なカリキュラムが特徴です。
コミュニティ福祉学部(新座)はコミュニティ政策学科・福祉学科・スポーツウエルネス学科の3学科で社会福祉・地域政策を学べます。現代心理学部(新座)は心理学科・映像身体学科があり、人間の心理と表現について学ぶ環境が整っています。スポーツウエルネス学部は2019年に新設された比較的新しい学部で、スポーツ科学と健康を軸に学びます。
理系の学部(理学部)
立教大学で唯一の理系学部である理学部(新座)は、数学科・物理学科・化学科・生命理学科の4学科で構成されています。私立大学の理系学部としては比較的規模が小さく、少人数で教員と密に関わりながら学べる環境が整っています。
理学部の入試では数学・理科・英語が必要となるため、文系中心の他学部とは対策が大きく異なります。大学院進学率が高く、研究職や専門職を目指す学生に向いた学部です。MARCHの理系学部の中でも基礎研究への力の入れ方が際立っており、将来的に研究者を目指したい場合にも選択肢となります。
立教大学の入試制度を正しく理解する
立教大学の入試は複数の方式があり、受験生によって有利な制度が異なります。自分の強みを最大限活かせる方式を選ぶことが、合格への近道です。制度をしっかり理解して戦略を立てましょう。
一般選抜(大学独自入試)の概要
立教大学の一般選抜は、大学独自の試験問題を使用する方式です。文系学部の多くは「英語・国語・選択科目(地歴・公民・数学のいずれか)」の3教科受験が基本です。
特徴的なのは英語の位置づけで、英語の配点が他の教科より高めに設定されている学部が多い点です。例えば経営学部や異文化コミュニケーション学部では英語の得点が合否に直結すると言っても過言ではありません。出題形式は長文読解・文法・語彙が中心で、難易度は標準〜やや難。過去問演習を通じて出題傾向をつかむことが重要です。
英語資格・検定試験利用入試の活用法
立教大学の大きな特色の一つが、英語の試験を英語資格・検定試験のスコアに置き換えられる入試方式です。英検・TEAP・IELTS・GTECなど複数の外部試験のスコアを利用でき、英語の試験を受けずに出願が可能です。
例えば、英検2級以上・TEAPスコア225点以上などが利用可能なスコアの目安となります(年度によって変更あり。必ず最新の入試要項で確認してください)。英語が得意な受験生は高校2〜3年次に早めに英検やTEAPを受験し、スコアを確保しておくと入試本番での英語負担を大幅に減らせます。英語の自信がある受験生には特におすすめの方式です。
共通テスト利用入試のポイント
共通テスト利用入試は、大学独自の試験を受けずに共通テストの結果だけで出願・合否判定を行う方式です。複数の私立大学を共通テストのスコアで受験できるため、移動や試験日程の負担を抑えたい受験生に向いています。
ただし立教大学の共通テスト利用は倍率が高めで、合格最低点も高い傾向があります。共通テストで安定して高得点を取れる自信がある場合に積極的に活用しましょう。国公立大学との併願を考えている受験生は、共通テスト対策の延長線上で立教の共通テスト利用を組み込む戦略が有効です。
立教大学合格に向けた科目別の具体的な対策
志望学部が決まったら、次は科目別の対策に移りましょう。特に英語は全学部で重視されており、早期からの取り組みが合否を分ける重要な要素です。科目ごとのポイントを押さえて効率よく学習を進めてください。
英語対策:合格を左右する最重要科目
立教大学の英語は語彙・文法・長文読解の3本柱で構成されています。長文は社会・文化・科学に関するテーマが多く、抽象的な内容も含まれるため、読解力の底上げが必要です。
語彙対策には『システム英単語』(駿台文庫)や『ターゲット1900』(旺文社)を高校2年生の段階から取り組み始めるのが理想的です。文法は『Next Stage』(桐原書店)などの問題集で反復練習を行い、ミスをなくすことを目標にしましょう。長文読解は1日1文以上を読む習慣をつけ、速読力と内容把握力を同時に伸ばしていく方法が効果的です。外部試験利用を検討している受験生は英検やTEAPの対策問題集も活用してください。
国語・社会の効果的な進め方
文系学部の受験で英語と並んで重要なのが国語と地歴・公民です。立教の国語は現代文・古文が出題され、現代文は評論文の読解力が問われます。
現代文対策は『現代文と格闘する』(河合出版)や『入試現代文へのアクセス』(河合出版)を中心に、論理的な読み方を体系的に習得するのがおすすめです。古文は単語・文法をしっかり固めた上で、標準レベルの読解問題に取り組みましょう。
地歴・公民(世界史・日本史・政治経済)は基礎知識の定着が最優先です。世界史・日本史を選ぶ受験生は、まず教科書の通読→『一問一答』での確認→過去問演習というサイクルを繰り返します。政治経済は時事問題との連動が出題されることがあるため、日頃からニュースにも目を向けておくと強みになります。
理学部志望者向けの理系科目対策
理学部を志望する受験生は英語に加えて数学・理科(物理・化学・生物・数学から選択)の対策が必要です。立教理学部の数学は標準〜応用レベルで、計算力と論述力の両方が求められます。
数学は『青チャート』(数研出版)で典型問題を徹底的に習得し、その後過去問や『大学への数学 一対一対応』(東京出版)で応用力を伸ばすルートが定番です。理科は各科目の基礎を教科書レベルで完全に定着させてから、入試標準問題集(例:『重要問題集』数研出版)で演習量を積みましょう。理系科目は基礎の抜け漏れが最も合否に直結するため、早期からの基礎固めを怠らないことが大切です。
合格から逆算した学習スケジュールの組み方
難関私大の合格には、長期的な視点で計画を立てることが不可欠です。いつ・何を・どれだけやるかを明確にすることで、学習の無駄を省き着実に力を伸ばせます。時期ごとのポイントを確認していきましょう。
高校2年生からの早期スタートが理想
立教大学を目指すなら、高校2年生の秋〜冬から本格的な受験勉強をスタートすることを強くすすめます。高3からのスタートでは、基礎固めと応用演習を両立する時間的余裕が少なくなります。
高2の段階では、以下の取り組みを優先しましょう。
- 英単語・英熟語の基礎語彙(2000語程度)を完成させる
- 英文法の体系的な理解(文型・時制・仮定法など)
- 地歴・公民の教科書通読と基礎用語の暗記
- 英検準2級〜2級の取得を目指す
この時期に基礎を徹底しておくと、高3になってから応用・演習にスムーズに移行できます。受験勉強は「積み重ね」ですので、少しずつでも継続することがなによりも重要です。
夏休みが合否を決める最大の山場
受験生にとって高3の夏休みは、1年間で最も学習量を伸ばせるゴールデンタイムです。学校の授業がなくなるため、1日8〜10時間の学習時間を確保できます。
夏休み中にやるべきことは大きく2つです。まず基礎の総仕上げとして、英語・国語・社会のインプット系の学習を完成させます。次に過去問・模試への橋渡しとして、標準レベルの問題演習に本格的に取り組み始めます。東進や河合塾が実施する「早慶上理・MARCH模試」などを積極的に受験し、現時点での立ち位置を把握することも大切です。夏休みの間に「基礎が完成した」という手応えを持てるかどうかが、秋以降の伸びを大きく左右します。
入試直前期(10月〜1月)の仕上げ方法
秋以降は過去問演習を軸にした学習にシフトします。立教大学の過去問は少なくとも3〜5年分を繰り返し解き、出題傾向・時間配分・頻出テーマを体に染み込ませましょう。
過去問で明らかになった弱点は参考書や問題集に戻って補強し、また過去問に戻るというサイクルを繰り返します。直前期は新しいことに手を出すより、これまでの学習の完成度を高めることを優先してください。英語外部試験の利用を考えている受験生は、10月〜11月の試験回が最後のチャンスになることも多いため、早めにスコアを確保しておきましょう。
塾・予備校を賢く使って合格率を上げる方法
独学でも合格を目指せますが、適切な塾・予備校を活用することで学習効率は大幅に上がります。自分の状況に合った選択をすることが、限られた時間を最大限に活かすカギです。
大手予備校(東進・河合塾・駿台)の特徴と使い方
大手予備校はそれぞれに特色があります。下表を参考に自分に合った環境を選んでください。
| 予備校名 | 特徴 | おすすめの受験生タイプ |
|---|---|---|
| 東進ハイスクール | 映像授業で自分のペースで進められる。担任制で管理・サポートが手厚い。 | 自分のペースで学びたい・部活と両立したい受験生 |
| 河合塾 | 集団授業が充実。MARCHレベルの対策講座も豊富。模試の精度が高い。 | 集団の雰囲気の中で切磋琢磨したい受験生 |
| 駿台予備学校 | 難関大対策に定評。理系・英語の授業レベルが高い。 | 早慶・理学部なども視野に入れているハイレベル志望の受験生 |
どの予備校を選ぶ場合も、入塾前に体験授業や無料相談を活用することをおすすめします。講師との相性や校舎の雰囲気が自分に合うかどうかを実際に確認してから決めることが大切です。
個別指導塾の活用シーン
個別指導塾は苦手科目のピンポイント強化に向いています。「英語の長文だけどうしても読めない」「古文の文法が定着しない」といった具体的な課題がある受験生には、マンツーマンで進められる個別指導が効果的です。
代表的な個別指導塾としては、武田塾・スタディサプリ(個別コーチングプラン)・個別教室のトライなどが挙げられます。武田塾は参考書を使った自学自習の管理に特化しており、自分で計画を立てるのが苦手な受験生に向いています。費用が大手予備校より高めになる場合もあるため、目的と予算を明確にした上で検討しましょう。
独学と塾通いのバランスのとり方
塾に通っているからといって、受け身のままでは成績は伸びません。授業で学んだ内容を自分の力で再現できるかどうかを常に確認しながら学習を進めることが大切です。
目安として、塾の授業時間:自習時間 = 1:3 程度のバランスが理想とされています。塾で教わったことをその日のうちに復習し、翌日には自力で解き直す習慣をつけましょう。自習室の活用・学習記録のつけ方・休憩のタイミングなどは、塾の担任や担当講師に積極的に相談してみてください。主体的に動ける受験生ほど、塾の効果を最大限に引き出せます。
まとめ:立教大学合格に向けた戦略を今日から始めよう
立教大学は多様な学部を持ち、入試制度も複数の方式が用意されています。自分の強みや将来の目標に合った学部・入試方式を選び、早い段階から計画的に対策を進めることが合格への確実な道です。
特に押さえておきたいポイントをまとめます。
- 英語力が合否に直結するため、高2のうちに外部試験のスコアを確保しておくのが理想
- 学部ごとに偏差値・カリキュラム・キャンパスが異なるため、オープンキャンパスや大学公式サイトで最新情報を確認する
- 夏休みに基礎を完成させ、秋以降は過去問演習を中心に仕上げていく逆算型の学習計画を立てる
- 塾・予備校は目的に応じて選び、自習との組み合わせで最大限に活用する
受験は情報戦でもあります。最新の入試情報は必ず立教大学の公式入試サイトや学校の進路指導室で確認しながら、自分だけの合格戦略を組み立ててみてください。
以下の記事も併せてご覧ください。
難関私大合格への道のり 